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なぜ外壁の塗り壁は価格が高いのか?塗り壁とサイディングの施工工程の違い[ベルアート][モダンストライプ16]
こんにちわ、マエです。
今回は外壁の塗り壁とサイディングの施工工程の違いを解説していきます。これをみれば、なぜこの2つの外壁の金額に差があるのかわかると思います。
あくまで塗料とサイディングの価格が近いケースの話です。
- サイディングの施工工程[モダンストライプ16]
- 塗り壁の施工工程[ベルアート]
ちなみに2つとも通気工法のみの説明とさせていただきます。
それでははじめていきます。
サイディングの施工工程[モダンストライプ16]
まずはサイディングの施工工程からみていきます。
サイディングを張った壁の上から見た断面図がこちらです。
門柱(断熱材)→ 合板 → 透湿性の防水シート → 胴縁 → サイディングといった流れになります。
まずはこちらは断熱材の上に張ってある合板です。(構造用スターウッド)
構造用のスターウッドの上にタイベックと書いてある白い「透湿性の防水シート」を張ります。
このシートは湿気のみを通し、水は通さない性質を持ちます。
シートの上に張ってある木の板が「胴縁」です。
胴縁は感覚を空けて張ることによって、風の通り道を作っています。
最後にサイディングを張ります。こちらはkmewのモダンストライプ16です。
サイディングはこれで終了となります。
塗り壁の施工工程[ベルアート]
次に塗り壁の施工工程をみていきます。
▽塗り壁の上から見た断面図がこちらです。
門柱 → 合板 → 透湿性の防水シート → 胴縁 → 木ずり → ラス網 → モルタル → ベルアートといった流れになります。
先程のサイディングを張る前の状態に、まずは「木ずり」を張っていきます。
木ずりの下には、透湿性の防水シートと胴縁が張ってあります。
木ずりの役割は通気性の確保になります。
最初見た時、「これでも十分かっこいい!」と思ってしまいました(笑)
上の工程にはありませんが、次に「アスファルトフェルト」を張り、その上に「ラス網」を張っていきます。
アスファルトフェルトにはモルタルひび割れからの水の侵入を防ぐ役割があります。
ラス網はモルタルを付着させるためのもので、モルタルと接する部分を多くするための波形となっています。
サイディング部との境もきれいに施行されていました。
次にモルタルを塗ります。
もうすでに、いい雰囲気ですね。
ベルアートの施工仕様書によると、モルタル下地は2週間程度乾かします。
この後のベルアートを塗る流れは下記のようになります。
下塗り ⇨ 2時間乾燥 ⇨ 主材塗り①(基層塗り)⇨主材塗り②(模様塗り)⇨ パターン付け ⇨ 最終養生時間24時間
下塗りで水性のミラクシーラエコを塗り、その後にベルアートを3回塗らなければいけません。
最低でも丸2日はかかるのと、天気にも左右されてしまうので、かなり大変な作業となります。
主材塗り後
翌日のパターン付け後
外壁塗り壁とサイディングの施工工程のまとめ
塗り壁のベルアートとサイディングのモダンストライプ16の工程を比べると、胴縁以降の工程にかなりの差があることがわかってもらえたと思います。
ベルアートには、モルタル・木ずり・アスファルトフェルト・ラス網が必要となり、ベルアートを3度塗ることや、乾燥させなければいけないので、時間もかなり費やしてしまいます。
結論として、ベルアートの塗料自体はサイディングと比べてそこまで高くないが、施工するにあたって材料費や人件費によって価格が高くなってしまうということでした。
ただ、私はベルアートを選んで増額になってしまいましたが、家の外観がどんどん変わっていくのを見れてとても楽しかったですし、満足いく仕上がりになりました。